失敗の跡2017.01.30

 

手彫りハンコ職人の命ともいうべき、印刀
これがないとハンコが彫れません。
刃や柄など材料は購入しますが、組み立てとメンテナンスは全て自分でやらなければなりません。

 

刃物ですので、使い続けていれば切れ味が落ちます。
なので定期的に砥石で砥ぐ必要があるのですが……これが本当に難しい。
修行を始めて7年になりますが、いまだに満足の砥ぎができたことがありません。

 


写真は数本ある印刀のうちの一本の刃先ですが、ご覧の通り大きな傷がついています。
これは修行を始めたころに、砥ぎに失敗して変な角度がついてしまった跡です。
大小の差はあれど、どの印刀も似たような跡があります。
今でこそなんとか彫れる状態にはなっていますが、これを見るたびに自分の力不足を痛感します。

 

道具を最高の状態に保ち続けることも、プロである職人の条件。
今後も砥ぎ続け、この傷がなくなるころには……今よりもっと上達していると願うばかりです。
何年かかるか分かりませんが……。

 

そんなことを思いながら、今日も砥石と刃物に向き合いました。


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