イラストハンコを彫る。その42015.08.12

過去作品14:Dual Horn1 過去作品14:Dual Horn2

 

仕上げ作業が終わっても、まだ完成ではありません。
実際に捺してみて、最終確認をし、必要があればさらに刀を入れます。
これを「補刀」といいます。


仕上げが終了した段階では、まだ印面に墨が残っています。
なのでそのまま捺してしまうと、印面本来の形が印影にでないので、まず墨を取り除く必要があります。
ですが特に柘の場合は木材ですし、墨が印材に染み込んでいてすべてを取り除くのは不可能です。

 

そして補刀という形で何度か捺印することで、ある程度は朱肉が印面に残ります。
こちらもすべて取り除くことはできません。

 

結果、完全に綺麗な状態でお客様にハンコをお渡しすることはできません。
お店によって対応は異なるかと思いますが、当店ではハンコの完成度を重視しておりますので、補刀の作業は必要だと考えております。
お客様に長くお使いいただくハンコですので、決して手を抜くわけにはまいりません。
どうかご了承ください。


試し押しをした印影と印稿を見比べ、まだ刀を入れるべきか判断します。
彫り残しがないか、線の細さはそろっているか、文字がゆがんでいないか……などなど。
より印稿に近づけるべく、修正しては捺し、修正しては捺しを繰り返します。
その工程を経て、ようやく完成となります。
手彫り職人の、本当の実力が発揮される場面です。ここですべての技が集約されます。


手彫りだからこそ出せる、血の通ったハンコをぜひお手元においていただきたく思います。


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