暑い夏がやってくる……2017.06.10
改めて書きますが、自分は手彫りハンコの国家資格、一級印章彫刻技能士の資格を持っています。
柘植や黒檀などの木材の印材、黒水牛などの牛角の印材、果ては象牙の印材も彫れます。
そうした印材に彫刻を施すことを「木口(こぐち)彫刻」といいます。
その技術を厚生労働省が認定したのが、この資格なわけです。
一方、ハンコといえばもう一つ思い浮かぶのが、ゴム印。
昔は今のようにゴム印を彫る機械なんてありませんでしたから、全て職人の手作業でした。
木口彫刻と同じく、手彫りゴム印の一級技能士の資格も存在します。
しかし、ただでさえ手彫り職人の数が減り、手彫りでゴム印を彫る人なんて数えるほどになってしまいました。
その絶滅寸前ともいうべき貴重な技術を、僕は講習会で学んでいます。
前置きが長くなってしまいましたが、その手彫りゴム印の検定試験が、8月にあります。
自然な流れで、自分もそれに挑戦することになりました。
目指すはもちろん一級。
ただ、決めたのが本当に最近なので、あと二ヶ月でどこまでできるか分かりません。
試験の課題も、現時点でちゃんと終わらせられるか正直不安です。
でもこのままいくと手彫りゴム印の資格自体がなくなるかもというので、ダメ元で挑戦してみます。