血の通った仕事2018.07.31

 

 

写真は、購入した印材を削って印面調整したところです。

 

機械彫りとは違い、職人の手が入ることで、すでにここから差が生まれます。
印面が平らでないと、きれいな印影は捺せません。

 

 

完全手彫りのハンコを注文される方は本当にまれです。
月に一本あるかどうか。
時間もかかるし、決して安い買い物ではないので当然かもしれません。

 

しかし、その高いハンコを手にされたお客様の多くが、買ってよかったとおっしゃいます。

 

職人にとって、これに勝る喜びはありません。
長い修行の末に身に着けた(もちろん今も修行中ですが)、唯一無二のハンコを生み出す技術が認められた瞬間です。
続けてきてよかった、と心から思います。

 


つい昨日も、お客様からお礼のメールをいただきました。
大切に使います、と。

 

機械彫りしただけの劣悪品がはびこる昨今、それでも「本物」を求めて当店を見つけてくださったことに感謝です。

 

こちらこそありがとうございました!

 

 

手で彫れる人が少なくなり、ハンコの価値が下がる一方の世の中です。
この流れを変えるのは途方もない困難なことでしょう。

 

でもせめてもの抵抗として。
一級技能士として。
「本物」を発信していくことは続けていきます。

 

喜んでいただける方がいる限り。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です