売る側と買う側、両方に試される覚悟2019.05.25

仲邑菫 印稿

 


練習として、仲邑菫さんの実印用印稿を勝手に作ってみました。


適当な名前でもよかったのですが、せっかくなので有名人で。


プロ入り最年少記録を樹立した棋士の彼女。

暗くなる話題が多い昨今、若い世代の活躍が報道されると少し気持ちが軽くなる気がします。

 

 

さてこの印稿。

 

これで完成ではありません。

 


下書きをしたとはいえ、筆で一回書いただけなのでかなり荒いです。
今見ても、数々の改善点が……。

それらをすべて挙げるのは大変ですし、今回の趣旨はそれにあらず。

 

 

苗字と名前で、文字数が違う人は大勢いらっしゃいます。

今回の場合、二文字の「仲邑」方を少し幅広に、一文字の「菫」をやや縮めて配置しています。
「菫」の字のほうが、やや細くなっているのがおわかりでしょうか?
こうすることで、全体として偏らない整った印稿になります。
逆にやりすぎると全体のバランスが崩れてしまうので、そのバランス感覚も必要です。

 

ほかにも、隣同士の文字の大きさにも気を配ったり、変に密度に差がある場所がないか探したり。
線一本一本にまで気を抜けません。

 


いい印稿を作るためにする作業は、最初に辞典からどの文字を拾うか考えるところから始まります。

むしろ、彫るよりも印稿を作る時間のほうが大事であり、時間が長くなったりもします。

 

いくら彫る技術があっても、一番大事な印稿がおろそかになっては、一級技能士を名乗る資格はありません。
機械のフォントをただ当てはめただけの印稿では、血の通ったものなどできません。

 


ハンコ職人は、お客様にお渡しするハンコに対してとことんこだわります。

 

それが、大事なお名前をお預かりする者の責任であり、義務です。

 

 

もしあなたがハンコを依頼するなら。


あなたのための「最良」を追求し続けるハンコ職人ですか?

 

フォント字を並べることしかできない彫刻機オペレーターですか?

 

 

その覚悟に、こちらは全力でお応えいたします。


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