堀松印房

超希少象牙2020.08.13

 

この一ヶ月は、珍しく次から次へと注文が入り、毎日忙しくしておりました。
ここまで続けて象牙を彫ったのは初めてです。

 


ご存知の方も多いと思いますが、象牙は印材の最高級品。
最も印材に適した材料として、昔から重宝されているものです。

 

牙の中心部分からわずかにしか取れない上質な象牙は、目が詰まっていて商品として大変すぐれているだけでなく、
彫る側からしても、並の象牙よりも彫りやすいです。

 

 

さて、最高級の象牙の中でも、さらに希少な象牙があるのをご存知でしょうか?

 

横目(または日輪)です。

 

 


こちらは4本とも象牙ですが、右端の一本だけは横目です。

 

芯に対し縦に切り出したものを印材とするのが普通ですが、横目はその名の通り、印材の側面を、芯が貫いている形です。

大変珍しいのでめったにお目にかかれない高額な印材なのですが、問題は層の向き。

彫る側からしたら、横に走る層を精密に彫らなければならないわけです。

 


結果から言いますと、ものすごく彫りづらかったです。

 

なにしろ、普段の彫り方が通用しない。
同じように彫っていたら、ボロボロと欠けてしまい、とても細かい彫刻などできない状態でした。

 

でもそこはプロですから、彫り方に少し工夫をしてなんとか彫り上げることができました。
いつもより時間はかかりましたが。

 

 

ただの希少価値というだけでなく、単に彫れる人が少ない、職人に嫌われる。
なかなか見ない印材という理由は、いろいろありそうです。

 


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