カーボン製の印材を手彫りする2020.09.24
生まれて初めて、カーボン製の印材に手彫り彫刻してみました。
下請け仕事で。
本来なら手で彫ることのできない、機械彫り用の印材なのですが……。
フルカーボンではなくソフトなので、手でも彫れると言われ。
これも経験だと挑戦してみました。
まず結果から言いますと、かなり硬い。
カーボンなので当然ですが、これは手で彫るものではない。
極小の砂をガチガチに固めたような感じで、かなり力を入れないと彫れない。
印刀をがっちり固定し、ミスしないよう普段より力んで彫ることになる。
荒彫りの半分もいかないくらいで、両腕が悲鳴を上げました。
とても彫り続けられませんでした。
数日かけてなんとか彫り上げることができたものの、腕のダメージは大きかったです。
無茶な彫り方をしたせいで、思い通りに彫れないし、不満の残る出来となりました……。
一本彫っただけで、印刀まで削れてまともに使えなくなりました。
表面に特殊なコーティングがされているせいか、印面の円の外側付近に変な線が入っている。
いくら削っても取れません。
削りカスも極小なので、ずっと吸っていたら体にも悪そう。
見た目はオシャレだし、硬いので人気の印材ですが。
手彫りに向いていないと判明したので、自分の店に加えることは無いと思います。