堀松印房

篆書・印篆:建物遺構2021.12.24

 

24mm(八分角)篆書・印篆:建物遺構


講習会の課題で彫ったものです。

 


普段課題で彫る書体は小篆が多いのですが、今回は印篆で彫ってみました。

曲線が多い小篆とは違い、印篆はご覧の通りまっすぐな線が多い。
ただ直線であればいいというわけではなく、それだとただの機械的な冷たい線になってしまいます。
ほんのわずかに湾曲させたり、曲がり角を太くしたりと、違和感のない範囲で加工をします。
そうすることで、手書きならではの血の通ったハンコが出来上がります。

 

ほぼ垂直直角な線が多いため、全体の調和を整えるのはかなり難しいです。
今回の作品も、あとから見るといくつか修正箇所がありました。
そのバランス感覚はすぐ身に付くものではないため、経験を積むしかありません。

 

小篆とはまた違った難しさがある書体ですが、上手く彫れているものは本当に美しいです。
心にストンと入ってくるような、気品があるように思えます。
技術が分からない一般の方でも、単純に好きだと思えるような。
そんなハンコを自分も作っていきたいと思います。

 


今回は時間がなかったので録画はありません。

 

 


今年もあっという間に残りわずか。
お客様に愛されるハンコが彫れたかどうか。
来年も上質なハンコを彫り続けます。

 

大変お世話になりました。
よいお年をお迎えください。


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