篆書、印篆:峰崎醫院2016.05.18
18mm(六分丸)篆書、印篆:峰崎醫院
ハンコの技術講習会の課題で彫ったものです。
醫は古い字の医。よく見ると左上の部分が医の字ですね。
どの字もある程度の画数があり、かつ四文字なので比較的字の配置は楽です。
しかし、上下の字と接する部分によっては一考が必要です。
たとえば峰と崎の接する部分。わずかに縦線が互いに入り込んでいるのが分かりますか?
醫院の場合は横線が多く、院の上の点があるくらいでそれほど難しくはありません。
ですが縦線が多い場合は、そのままきっちり分けて配置すると、その部分が広く見えてしまいます。
なので、この場合は双方の縦線を延ばし、空白を埋めているのです。
そうすることで、全体としてバランスが良くなります。
何気なく字を配置しているようで、実はいろいろと考えています。
機械彫りにはできない芸当です。