まさかの快挙。2016.10.11
今年3月に出品した、第21回全国印章技術大競技会の賞状が届きました。
木口密刻の部門で、褒状。
金、銀、銅ときて4位の褒状なので、いわば全国4位です。
ですが実際は、5作品しかなかったそうです。その中での4位。率直に言えば下位です。
こんな立派な賞状を頂きましたが、正直に喜べない部分が大きいです。
一位の作品を拝見しましたが、とても太刀打ちできないと思いました。
デザインセンスも細かさも、それを彫りあげた力量も文句なしの一位でした。
人間にこれが彫れるのかという驚きと、極めた人間のレベルの高さに脱帽です。
これが上位の人間の実力。
嫉妬とか悔しいとかではなく、自分もいつか到達できたらと思うばかりでした。
そして実は、また別の大会に出品してました。
第64回大印展。
先月に作品を送ったばかりですが、結果が出ました。
木口認印・実印の部:褒状
ゴム印普通の部:銀賞 大印協組技能士会長賞
木口は普通に認印と実印を彫る部門。
出品者も多く、これで上位がとれたらかなりの実力者ということになります。
褒状ということですが、実際は銀も銅も複数人が受賞されている可能性があるので、これも下位ということになるのでしょう。
問題は、ゴム印普通の部。
なんと銀賞を頂きました! さらに大印協組技能士会長賞という大層なものまで!
しかも知人からの情報によると、金賞に値する作品がなかったとのこと。
つまり、実質的に全国一位を取ってしまったことになります。
初参加でまさかの快挙……!
ただこのゴム印普通の部も、出品作はかなり少数だと思われます。
彫りゴムをやられる方自体がかなり少ないですし、注文が入ることもまずない。
手彫りゴム印そのものが、いわば絶滅危惧種になりかけているのです。
なので……この繰り上がり一位も素直に喜べないのが正直なところ。
今後は、木口の方で上位を狙えるようがんばっていこうと思います。