第66回大印展へ2018.11.10

 

11月3日(土)、大阪のとあるホテルにて。
 
国内で最も歴史のあるハンコの展覧会、第66回大印展が開催されました。
 
全国から様々な部門で作品が集まり、そこで金賞をとることは大変名誉なことです。
今回、恐れ多くも二部門にて金賞を賜り、ハンコ職人としてまた一歩踏み出すことができました。
親身になって教え導いてくださる講習会の先生方はもちろん、
注文という形で実践を積む機会を与えてくださったお客様方のおかげです。
改めて、心より御礼申し上げます。
今後とも、より良いハンコを提供することに邁進してまいります。
 
 
忘れてはならないのは、金賞といえども、あくまで通過点でしかないということ。
現に、自分よりも実力が上の職人さんは全国にごまんといらっしゃいます。
そういったベテランの方々も、もちろん大印展に出品されております。
過去に何度も受賞されている方々なので、無鑑査という形で審査から外れているだけなのです。
そうでなければ、毎年同じ人が金賞になってしまいますので。
 
なので次の目標は、無鑑査の仲間入りを果たすこと。
受賞実績を積み重ねること。
そのラインに立ってようやく、一人前として認められるような気がします。
 
 
焦らず、でも着実に。一歩一歩前へ。
 
今日も印刀を握ります。
 

青空彫刻2018.10.29

蔵書印まつり1 蔵書印まつり2 蔵書印まつり3 蔵書印まつり4
 
 
二日間にわたる、第24回蔵書印まつりが無事終了いたしました。​
ここ数年は天候に恵まれず、強風や大雨に耐えながらの実演彫刻でした。​
しかし今年は、初日の朝まで天気が悪かったものの、二日間とも屋外で彫り続けることができました。​
もともとは、古本まつりが目的で来られた方が多かったと思います。​
しかしそういった方々にも手彫りの技術をご覧いただくのが目的。​
普段なかなか見られないものですので、二日間通して、たくさんの方の驚きの声をいただきました。​
機械化や効率化が進む世の中で、伝統ある手仕事の職人がまだ頑張っているんだということアピールできたと思います。​
今回から、ビデオカメラとモニタを用意して中継したのも功を奏したかと。​
ただ、電気配線のトラブルで、モニタはもちろん明かりまで消えてしまったのが残念です。​
終わりの数時間は、明かりなしで彫るという事態に。​
次回の反省点となりました。​
売店の方も多くの方が足を止められ、なかなかの盛況だったようです。​
ハンコの注文も、何件かいただきました。​
みんなで手分けして、後日郵送させていただきます。​
仕事の特性上、表に出ることが難しいハンコ屋という職業。​
厳しい現状だからこそ、今後も参加して業界のお手伝いができたらと思います。​
お越しいただいた皆様、ありがとうございました!​
そして運営スタッフの皆様。お疲れさまでした!​
今後ともよろしくお願いいたします!​

イベント告知:第24回蔵書印まつり2018.10.22

来る10月27日と28日の二日間、東京都神田の神保町にて「第24回蔵書印まつり」が開催されます。
 
毎月通っている印章会館にて、石印彫刻体験ができます。
同じく毎年神保町で開催される「古本まつり」の期間中になりますので、本を探すついでに立ち寄っていただければと思います。
受付時間より前から行列ができるほど盛況で、なかなかできない貴重な体験をお届けします。
 
自分はというと、同じハンコ仲間たちと一緒に近くで実演彫刻を行います。
彫刻体験には直接関わっていないのですが、職人の技を直接ご覧いただける貴重な機会です。
その場でご注文もできますので、ぜひ足をお運びください。
 
 

手彫りゴム印「亥」

 
 
写真は、その販売ブースに並べる予定の手彫りゴム印です。
年賀状の季節が近づいておりますので、干支の「亥」の字を彫ってみました。
通常の手彫りゴム印としてはありえない安値で販売予定です(笑
 
 
お越しいただく際は、しっかり防寒対策を。
丸一日、寒空の下で彫り続ける自分たちは、天気予報を見ながら落ち着かない日々を送っております。
 
スタッフ一同、お待ちしております!
 
 
蔵書印まつり

 

古本まつり
 
 

 


まさかのダブル受賞2018.09.28

第66回大印展 結果

 


だいぶ間が空いてしまいました。
注文が立て続けに入ったり、全国大会へ出品するハンコ作りで忙殺されておりました。

 

そのハンコの全国大会へは無事に出品が終わり、先日その結果通知が届きました。

 


第66回 大印展

 

・木口認印・実印の部 : 褒賞

・木口角印・印篆の部 : 金賞 & 賀茂御祖神社宮司賞

・ゴム印普通の部   : 金賞 & 大阪府中央会長賞


なんとダブル金賞受賞いたしました!!

 


前回は、
実印の部は同じく褒賞。角印の部は誤字で失格。ゴム印は銀賞でした。
ゴム印で念願の金賞がとれたのはもちろんうれしいですが、まさか角印でも金とは驚きです。
そこまでよくできたとは思っていなかったので……。


とにかく今は、審査員の方々と、今まで教え導いていただいた講習会の先生方。
そして応援していただいたすべての方へ、心より感謝申し上げます。
今に満足することなく、今後も精進を続けてまいります。

 

11月に表彰式がありますので、また今年も大阪へ行ってきます。
今回は迷わないようにしないと……(汗

 

 

●大印展とは

昭和28年に始まり、毎年開催される、日本初の印章展覧会。
全国から出品され、金賞・銀賞・銅賞に加え、経済産業局長賞、大阪府知事賞、大阪市長賞などの各賞がある。

 

印章展覧会はほかに「全国印章技術大競技会」があり、こちらは2年に一度。

 


血の通った仕事2018.07.31

 

 

写真は、購入した印材を削って印面調整したところです。

 

機械彫りとは違い、職人の手が入ることで、すでにここから差が生まれます。
印面が平らでないと、きれいな印影は捺せません。

 

 

完全手彫りのハンコを注文される方は本当にまれです。
月に一本あるかどうか。
時間もかかるし、決して安い買い物ではないので当然かもしれません。

 

しかし、その高いハンコを手にされたお客様の多くが、買ってよかったとおっしゃいます。

 

職人にとって、これに勝る喜びはありません。
長い修行の末に身に着けた(もちろん今も修行中ですが)、唯一無二のハンコを生み出す技術が認められた瞬間です。
続けてきてよかった、と心から思います。

 


つい昨日も、お客様からお礼のメールをいただきました。
大切に使います、と。

 

機械彫りしただけの劣悪品がはびこる昨今、それでも「本物」を求めて当店を見つけてくださったことに感謝です。

 

こちらこそありがとうございました!

 

 

手で彫れる人が少なくなり、ハンコの価値が下がる一方の世の中です。
この流れを変えるのは途方もない困難なことでしょう。

 

でもせめてもの抵抗として。
一級技能士として。
「本物」を発信していくことは続けていきます。

 

喜んでいただける方がいる限り。