堀松印房

篆書+絵:コロナ終息祈願2021.06.27

 

24mm角 篆書・小篆+絵:コロナ終息祈願

 

 

講習会の課題で彫ったものです。

 


いまだに猛威を振るい続けるコロナウイルスに対する怒りをこめて。
講習会の課題で出たハンコを彫ってみました。

 

あと何回、コミケのない夏と冬を越さねばならないのか……。

 

電車にも一切乗らなくなり、知人と会うこともなくなりました。

コロナがなくなっても、全てが元通りになることはないでしょう。
それでも、今のこの重く閉鎖的な空気がすこしでも晴れることを祈るばかりです。

 

 

今回の作品ですが、実はけっこうスケジュールがぎりぎりで、心残りがあるものとなってしまいました。
印影も、印面につけた印泥が多すぎて字が太ってしまい……。
あせると本当にろくなことになりません。


これから大会も控えているし、気を付けないと。

 

 


それでは動画をどうぞ。


■YouTube


■ニコニコ動画

https://www.nicovideo.jp/watch/sm38949203


大会に向けて2021.06.11

 

 

少し前に第68回大印展の規定が公開され、最近印稿づくりに着手しました。

 

今まで毎年開催されていたこの全国大会は、去年はコロナで中止に。
なんとか復活できたものの、今後は隔年になるそうです。
でも空いた年には別の大会があるので、毎年作品作りが待っています。

 

しかし、この業界もじわじわと縮小を続けているのも事実。
その流れにあらがおうと前線で努力されている方々にはとても及びませんが、微力ながら自分も業界の人間として、出品という形で助力させていただく所存です。

 


課題を確認し、字林から文字を拾う。
それが作品作りにあたってまず最初にすること。

 

その中からどの字を使うか。
隣の字とのバランスは。
文字の太さは。
全体としての調和は取れているか。

実際に彫り始める前から、闘いは始まっています。

 

むしろ、彫る以上に時間がかかる作業です。
ハンコづくりにおいて、この印稿を作る作業が最も大事だからです。
その通りに彫るのはあたりまえ。
たとえ綺麗に彫れたとしても、印稿が駄作なら、それは駄作以上にはならないのです。

 


経営も大事ですが、ハンコの本質から目を背けてしまったら、ハンコ屋として失格だと思っています。

 


誰にも会えない講習会2021.05.26

 

 

このコロナ禍により、毎月通っていたハンコの講習会に行けなくなり。
通信添削という形になってからもう一年が経ちました。

 

2月の技能グランプリで再会した方もいらっしゃいましたが、基本的に講習会メンバーとはまる一年、まったく顔を合わせておりません。
近況が分からない人も多く、一刻も早く会の再開を願うばかりです。

 

そんな中でも、会自体が中止の時を除き、毎月参加されていた講習生がいらっしゃるそうです。
いろいろ不安もあるでしょうに、その熱意には頭が下がります。

 

直接行くことはできませんが、自分も毎月の課題は欠かさず提出してきました。
そのおかげか、会から奨励賞をいただきました。
今後も精進いたします。ありがとうございます!

 

ただ気になるのは、例年に比べて出品数が少ないこと。
通信添削という状況下でのモチベーション維持はみなさん苦労されているようです。
いっしょに席を並べていれば、ほかの人の作品を見る機会もあるし、お互いに意見を交わすこともできる。
先生方のご指導はもちろんですが、同じ講習生から得るものもたくさんあります。自分がそうでした。
それができないのは、本当に残念でなりません。


ただでさえ大逆風のハンコ業界。
その上コロナの大打撃。
技術の維持がいかに難しいか、改めて痛感させられます。


篆書+絵:天地不仁2021.04.04

 


30mm角(一寸角)篆書・小篆+絵:恭賀新禧

 

意味:天地=自然は仁などではない

→ 天地は人間だけを特別扱いしたりなんかしない

 

 

講習会の課題で彫ったものです。

 

どういった意図でこの課題が出たのかは分かりませんが、3月11日は大震災が起きた日。
あれからもう10年が経ちますが、その爪痕はいまだ残ったままです。
自然の前では人間なんて本当に弱い存在だと、改めて痛感します。
「いつか神様が救ってくださる」というのは甘えでしかないのだと。

 

 

普段は滑らかな線にすることを念頭に彫っていますので、葉や枝など凸凹のものを彫るのはなかなか苦労しました。

 

 

動画も作りましたのでよろしければどうぞ。

 


【手彫り】”天地不仁”を彫る。


YouTube → https://www.youtube.com/watch?v=W6fIQsl1q88


ニコニコ動画 → https://www.nicovideo.jp/watch/sm38533322


篆書・小篆:貞桂冬秀2021.04.01

 

24mm角(八分角)篆書・小篆:貞桂冬秀

 

意味:霜に耐えた桂樹が冬にもすこやかに立っている

 


講習会の課題で彫ったものです。

 

この冬の字のように、左右対称の文字はなかなか彫るのが難しい。
一見してバランスが取れているように見えても、鏡越しに見ると歪んでいることがよくあります。
それにいかに気づき、修正できるかが職人の腕の見せ所。

 

さらに小篆文字の独特の線の流れも表現しなくてはならないので、毎回苦労しております。

これも日ごろの勉強と経験ですね……。