堀松印房

篆書:春光都在五雲中2017.05.26

 

30mm(一寸角)篆書・印篆:春光都在五雲中

 

「春光都在五雲中」(しゅんこう すべて ごうんのなかに あり)

 

春の光の色はすべて五色の雲の中にある。

 


講習会のコンクールで彫ったものです。
文字によって画数の差が大きく、しかも綺麗に文字数が割り切れない。
非常に難しい課題でした。

 

苦労して印稿を作り、がんばって彫りあげたものの……自分の中でどうもしっくりこない。
改善点が漠然としていて、うまく答えが出せない。
それが分かるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。


第60期 東印技術講習会修了式2017.05.24

先日は、印章技術を学んでいる講習会の修了式でした。

印章業界は4月が一番忙しい時期なので、少しずらして5月に行事があります。

 

同時に、一年の最終日がコンクールだったので、その順位が発表される日でもあります。
講習生にとっては、その結果も気になるところ。

 

 


●木口科聴講生:5位

 

  

 

聴講生は人数が多いので、8人中5位でした。
さすがに、自分より長く通われている先輩方がいる中で上位は難しかったです。
一辺が3㎝もある角印で、「春光都在五雲中」と彫ってあります。

 

上位の作品と見比べると、やはり実力の差を実感します。
説明が難しいですが、まだまだ改善の余地がある。もう少し全体的にすっきり感が欲しい。
二文字、二文字、三文字で印稿を作らなければならないので、それがまた難易度を上げています。
こういうのが綺麗に彫れるようになれれば、もう少し自信がつくのでしょうね。

 

 

 

●判下聴講生:銀賞

 

    


この判下は結局、一位を取れたことがありません。いつも銀か銅でした。
同期で入った人が、すごい上手なので……。
だから今回も納得の結果だと思います。

 

 

 

 

●ゴム印研究科二年:優秀賞

 

 

      


まず見ていただきたいのが、このゴム印。
なんと一辺が約20センチもある大作です。
そこに彫られているのは、100文字の「福」です。全て違う字ですが「福」です。
こんなに種類があることに驚きますね。

 

これはとにかく時間がかかりました。
少なくとも一ヶ月はかかったと思います。

 

写真だけでは伝わらないと思いますが、印影も巨大だし、まずこのゴム印そのものの存在感がすごいです。
機会があれば、ぜひ実際に見ていただきたいです。

 

 

 

 

最初の初等科、中等科、高等科 の三年。
続いて研究科一年と二年 で二年。
以後は聴講生として、制限はありません。

 

自分はとうとう、木口も判下もゴム印も全て聴講生になってしまいました。
この講習会に通うのも、八年目になります。

 

いったいいつまで続けられるか分かりませんが、まだまだ上を目指して頑張るつもりです。


東京都世田谷区道路建設局2017.05.08

 

24mm(八分角)篆書・印篆:東京都世田谷区道路建設局

 

今回は枠が太く、逆に字が細いというパターン。
横文字三行で、しかも行によって文字数にばらつきがある。
となれば、一文字一文字ではなく、全体的にバランスを考えながら彫らなければなりません。
文字によって太さが変わってはいけないし、横の字と高さも揃えなければならない。
一文字ずつ仕上げていっては、確実に失敗するでしょう。

 

なので、それぞれの文字のメインとなる線、字の輪郭を形作る線から先に仕上げ、最後に中身を仕上げていきました。
一部分にのみ集中することなく、ほかの字とのバランスを常に考え続けて彫りあげる。
言うだけなら簡単ですが、これもまた経験から学んでいくしかありません。

 

もちろん、自分もまだまだ勉強中です。
先生からは字が硬いと言われましたし、次回は気をつけねば。


篆書:南伊豆児童遊園地印2017.05.07

 

24mm(八分角)篆書・小篆:南伊豆児童遊園地印

 

この中で一番よくできた文字は、童の字でしょう。
これだけ細かく、しかも左右対称の文字は彫るのが大変難しい。
彫っている間も何度も鏡で確認しながら、かなり気を付けながら彫りました。

 

ですがその反面、ほかの字でバランスがおかしい部分がいくつかあるので、今後の課題ですね。
集中力を保つのも大変です。


篆書・小篆:京極旅館2017.05.04

 

24mm(八分角)篆書・小篆:京極旅館

 

まだまだ修行中ゆえに、苦手分野はたくさんあります。
その一つが、この小篆という書体。
同じ篆書でも印篆との大きな違いは、柔らかい曲線が織りなす優美さと言えるでしょう。

 

しかし今回の作品、先生の評価は「線が硬すぎる」。
自分としては柔らかさを意識した方なのですが、なるほど後で見れば、まだまだ小篆らしさは足りず。
ですがこればかりは言葉で説明するのが難しく、経験から学ぶほかありません。

 

もっと先人の作品を観察し、自分の中で消化しなくては。