堀松印房

仕事の合間に2022.01.18

 

 

しばらく手を付けられずにいたのですが、久しぶりにゴム印を手彫りしました。


図案は家にあった素材集から。
幅はだいたい4センチくらい。

 

リハビリとして彫ってみて、やはり腕が落ちていました……。
彫り跡を見れば一目瞭然。
二枚目はまだマシなものの、周りの波型がきれいにそろっているのが理想です。
印影には直接関係ない部分ですが、売り物としては失格です。

曲線も甘いし、細かい部分でまだ勘が戻っていない。
定期的に彫る習慣をつけないと……。
一級技能士の名が泣きます。

 


ひと段落したら、また木口の大会作品作りの続きをします。


篆書・印篆:建物遺構2021.12.24

 

24mm(八分角)篆書・印篆:建物遺構


講習会の課題で彫ったものです。

 


普段課題で彫る書体は小篆が多いのですが、今回は印篆で彫ってみました。

曲線が多い小篆とは違い、印篆はご覧の通りまっすぐな線が多い。
ただ直線であればいいというわけではなく、それだとただの機械的な冷たい線になってしまいます。
ほんのわずかに湾曲させたり、曲がり角を太くしたりと、違和感のない範囲で加工をします。
そうすることで、手書きならではの血の通ったハンコが出来上がります。

 

ほぼ垂直直角な線が多いため、全体の調和を整えるのはかなり難しいです。
今回の作品も、あとから見るといくつか修正箇所がありました。
そのバランス感覚はすぐ身に付くものではないため、経験を積むしかありません。

 

小篆とはまた違った難しさがある書体ですが、上手く彫れているものは本当に美しいです。
心にストンと入ってくるような、気品があるように思えます。
技術が分からない一般の方でも、単純に好きだと思えるような。
そんなハンコを自分も作っていきたいと思います。

 


今回は時間がなかったので録画はありません。

 

 


今年もあっという間に残りわずか。
お客様に愛されるハンコが彫れたかどうか。
来年も上質なハンコを彫り続けます。

 

大変お世話になりました。
よいお年をお迎えください。


初めての受賞2021.11.09

 

今年2月の技能グランプリで銅賞を取ったことに対し、
技能グランプリ成績優秀者東京都知事賞」を受賞いたしました。

 

業界内で表彰されたことは何度かありますが、さすがに都知事からいただくのは初めてです。

本来なら授賞式があったのですが、このご時世なので中止となり、賞状は自宅に郵送となりました。
なので味気ない感じがぬぐえませんが、また背負うものが増えました。
都知事にも認められた技術であるということを胸に、今後も真摯に印面に向かい続けます。

 


とりあえず今後は、来年の大競技会に向けて作品作りを始めます。
先日の大印展とはまた別の全国大会で、残念ながら今までいい成績を残せておりません。

 

目指せ金。


第68回大印展2021.11.05


今月3日に、久しぶりに大阪まで行ってきました。
印章彫刻の技術を競う全国大会、大印展の表彰式に出席するため。

 

大印展とは

http://www.daiin.jp/daiinnten.html

 

 

新幹線に乗ったのは今年2月の技能グランプリ以来です。
というか電車自体も久々に乗りました。
スーツを着たのは前回、2年前の大印展以来かもしれません(笑
コロナのせいでほんとに外出しませんでしたから……。

 

今まで、毎年開催されていた大印展もコロナのせいで去年は中止。今回が二年ぶりとなります。
今後は別の大会との関係もあり、隔年開催となりました。
大会が重なるとどうしても出品数が減ってしまうので、こちらとしてはありがたいです。
まあ、技能グランプリというまた別の大会があるので、二年ごとに大変なのは変わらないんですが……。

 


ともあれ、大阪へ。
国内有数のダンジョンとして有名な大阪梅田近辺ですが、さすがに今回は迷わず会場に着けました。
いつも迷ってギリギリになってしまい、展示してあるほかの方の作品を見られないことが残念でなりませんでした。
印影だけでなく、ほかの方の彫ったものを見るのはいろいろ刺激になります。
めったに見られるものでもないですし。

 

 

そして表彰式へ。

 


木口認・実印の部 : 銀賞

 


木口角印・小篆の部 : 銅賞

 

 


以上二部門で入賞できました。
どちらも出品数が多く、金を取るのはかなり難しい。
後でトップの作品と見比べると、やはり自分との差も実感できました。ここを改善できれば……。
会場で審査員の方や先輩からもアドバイスをいただけたので、次回へと生かしていこうと思います。

 


篆書・印篆+模様:精金百煉2021.10.28

 

24mm(八分角)篆書・印篆:精金百煉

 

意味:

何度も繰り返し鍛えて一層よくすること


講習会の課題で彫ったものです。

 


こういった幾何学模様を彫ることはめったにないのですが、あらためてその難しさを実感しました。
文字を彫るのも難しいですが、また別の難しさといいますか。
線の太さを統一しないといけないし、ほんのわずかな線の曲がりが全体に作用する。
最初から最後まで気の抜けない作業となりました。
だからこそ、長時間になってしまうのも仕方ない。

 


これは文字を彫る際にも言えることですが、仕上げする順番がポイントになります。

たとえば国という字。
周りの口から彫るか、中の玉から彫るか。
自分は必ず口から彫ります。

 

なぜなら、いくら文字として歪みがなく彫れたとしても、文字自体が曲がっていたらハンコとして台無しだからです。
となりの字とのバランスはどうか、全体として字が曲がっていないか。
その字を彫ればいいという話ではないのです。

 

なので、仕上げをする順番としては、外枠を整えたのち、文字の一番外側の線を整えて、すぐ次の文字へ。
そうして全体として歪みがないことを確認してから、文字の内側も彫っていきます。

模様に関しても、まずは目安となるメインの線だけを彫り、それに合わせて周りを整えていく。
考え方は同じです。


どのように仕上げていくか、その順番で仕上げていくか。
印章彫刻において、出来栄えを左右する大変重要な要素だと思っています。

 

 

 

それでは動画をどうぞ。


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https://www.nicovideo.jp/watch/sm39545504