下準備の重要さ2016.03.30

字入れ準備 比較

 

手彫りにしろ機械彫りにしろ、彫る前の下準備は大変重要です。
印面調整と呼ばれるその作業によって、出来上がりも左右されます。

 

購入した直後の印材には、印面(彫刻を施す面)に無数の凹凸があります。
それをまず平らに均すことで、朱を塗ったり字入れをする作業がやりやすくなります。
凸凹があるままでは綺麗に塗れないし、字入れがしづらいからです。

 

その印面調整をおろそかにしたまま彫刻をしたハンコには、細かい凹凸が残ったまま。
当然、きれいに捺せるわけがありません。印面が平らではないのですから。

逆に言えば、印面がいかにきれいで平らであるかが、職人がどれだけそのハンコに本気で取り組んだかの目安の一つになります。


ぜひ、お手持ちのハンコの印面をよく観察してみてください。
いくら汚れを落としても凸凹が残っているようでは、ハンコとして粗悪品であるだけでなく、使う本人の評価にもつながってしまいます。
紙面にはっきりとムラのない印影を残してこそ、押印された方の確固たる意志と品格が備わる。
そう思います。


手彫りゴム印2016.03.18

全国印章技術大競技会に出品するのは前回紹介した密刻と、ゴム印の二つです。
課題をまず筆で書き、それをゴム板に転写し、手彫りします。

 

もちろん彫る技術がメインですが、文字は綺麗に書けているか、バランスよく字が配置されているか。
ゴム印として総合的に審査されます。
手彫りと判下、どちらかだけでは評価されません。

 

さらに規定によると、持ち手となる台木もつけて提出とのこと。
これに関しては特に決まっていないそうなので、近所の材木屋さんから廃材をタダでいただいてきました。

 

ゴム印台木1

これをのこぎりで切断し、

 

ゴム印台木2

鉄やすりと紙やすりで形を整え、

 

ゴム印完成

完成したゴム板と接着して完了。

 

正直なところ、このゴム印はあまりいい出来とは言えません。力不足を痛感しました。
上位を狙えるとは思っていませんが、期待はせず結果を待とうと思います。


遂に完成!2016.03.10

密刻完成

半年も前から準備を始め、指が痛くなるほど気合を入れて取り組んできた密刻がついに完成しました!
全国印章技術大競技会に出品するものです。

 

36㎜四方の中に課題となる文字と自作の図案を彫りいれるという、構成力、デザイン力、そして彫る技術力を集結させた、まさしく密刻の名にふさわしいハンコ。
もちろん、捺した印影も評価の対象となるので、きれいに捺す技術も必要です。
印章彫刻の技術を総動員させ、かつ全力で当たらねば完成させられません。

 

文字通り、自分の持つ力を全てを込めて完成させた密刻。
なんとか期限内に終わらせることができたので、あとは提出するのみ。

結果が出るのは少し先ですが、楽しみにして待つことにします。


篆書:魚龍2016.02.23

24mm(八分角)篆書:魚龍

24mm(八分角)篆書:魚龍

 

ハンコの技術講習会の課題で彫ったものです。
魚の絵を入れた図案を、とのことでしたので、水の中を泳ぐ魚をイメージして印稿を作りました。

 

ですがうっかりして、字入れの段階から魚の背びれを書き入れるのを忘れてしまいました……。
それに気づいたのが仕上げの時。
まあ……たぶん背びれのない魚もいるし……と無理やり納得させましたが、やはりミスはミス。

 

さらに魚龍の字も、小篆をイメージしましたがどうも字が角ばりすぎて小篆ぽくはない。
どうも自分の悪い癖で、柔らかい線の字が苦手のようです。

 

もっと精進しないと。


今の自分の最高を目指して2016.02.17

ゴム印

 

全国印章技術大競技会の応募締切が迫ってきました。

 

前回は密刻についてお伝えしましたが、もう一品、手彫りゴム印で応募しようと現在取り組んでおります。

ゴム印といったら現在では機械彫りがほとんどですが、手彫りのゴム印を販売しているお店もあります。

需要の低下や職人の減少で、今やその存在すら危ぶまれる手彫りゴム印。

まして一般のお客様からすれば、手彫りで彫るゴム印があることすら知らない方がほとんどです。

 

実際、当店ではゴム印を取り扱っておりませんし、この現状でゴム印を続ける意味があるのかと自問することがあります。

でもせっかく身に着けたこの技術、どこまで全国で通用するか見てみたい。

そしてなにより、この奥深く一筋縄ではいかないゴム印を手彫りすることは、楽しい。

 

通常のハンコでもそうですが、完成した後の印面を見るのが好きです。

朱肉やインクをつける前のまっさらな状態を見ることができるのは、彫った本人である自分だけなのだから。

 

 

話はそれましたが、締め切りまであと一ヶ月。

より高見を目指し最高の作品を彫りあげるべく、自分との闘いは続きます。