堀松印房

ドキュメント:歳の印2019 その1「始動」2019.11.30

 

今年の「歳の印」を彫刻してもらえないだろうか。

 


そんな依頼が入ったのは、今年の夏。

 

またとないチャンスだし、単純におもしろそうだからと承諾したものの。
実際に動き出したのはもうすぐ10月になろうかという時期でした。
締め切りは11月いっぱい。二ヵ月しかありません。

 

 

過去に倣ってイラストを彫るのかと思いきや、大幅に変更。
9センチ角に、歴代の年号すべて、506文字を彫るという途方もない計画でした。

 

さらには、まだ印稿ができていない。

 

結局、印稿づくりから自分でやらなければなりませんでした。

 


おおまかなイメージは決まっていたので、ひたすら文字を配置する作業にとりかかります。

 

しかし、そこは506文字。


印稿が完成するまで8日もかかってしまいました。

 

 

 

 

ともかくこれでやっと彫り始められる。

 

この時はそう思っていましたが、実は大きな誤算が待ち構えていたのでした。

 

 

 

続く。

 

 

◆ 動画 ◆


【手彫り】歳の印を彫る。02荒彫り①

 

いよいよ荒彫り開始。まずは枠から

 

YouTube
https://youtu.be/aTfFE4PHDaY


ニコニコ動画
https://www.nicovideo.jp/watch/sm36024592

 


歳の印 2019 製作中2019.11.16

 

 


この二か月あまり、ずっと取り組んでいた仕事の情報が解禁されました。


JS会(全国印章業経営者協会)様よりお話をいただき、今月中の完成を目指して鋭意彫刻中です。

 

 

「歳の印」

今年一年の印象的な出来事をテーマに、手彫り職人によって手掛けられるハンコのこと。

 

去年までは、密刻とよばれるイラストハンコが製作されてきました。
しかし今年は、年号が平成から令和に変わった記念すべき年。
そこで、規格外な企画が立ち上がりました。

 


なんと9センチ角の巨大なハンコに、歴代の年号すべてを彫りこむというもの。

 

文字数にして、500文字以上。

 


前代未聞の難題に挑戦するために選ばれたのが、自分というわけです。

 

大変光栄なことだとは思いますが……正直、彫りあがるのか自信がありませんでした。
実際に彫り始めてみて、その大変さに驚いています。

なるほど、これは誰もやりたがらない(笑

 

肩を痛めたり体調を崩したりもしましたが、現在は終盤にさしかかりつつあります。

今月中になんとか完成させ、来月はじめに発表という流れ。


それまでに、彫刻途中の動画を随時発表していく予定です。

 

公式サイトにも情報がUPしていくらしいので、よろしければそちらもご覧ください。

 


今年の世相を表す『歳の印 2019』 を製作中です
http://jskai.net/604.html

 

歳の印製作委員会 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC7E7MyLYo7MOaTVR8g9Bs5A

 


残り2週間、前人未踏の頂きを駆け上がります。

 


第67回大印展2019.11.04

 

昨日は大印展の表彰式のため大阪へ行ってきました。

 

ちょうど講習会のある日でしたが、やむなく欠席。
9年間の無欠席記録が途絶えてしまったのが残念です。

 

 



さて今回も、栄えある賞をいただきました。

 

 

木口認印・実印の部:銀賞

 

 

 

 


木口角印・印篆の部:金賞 
さらに 全日本印章業協会会長賞

 

 

 

 

ゴム印も出品しましたが、今回から無鑑査になったので審査はありません。

 

角印印篆の部も、今回で無鑑査入りです。

 

次回からは、小篆の部にも挑戦するつもりです。
ライバルが多いので、また激しい戦いになりそうです。

 

 

受賞したとはいえ、あくまで通過点にすぎません。
自分の欠点も改めて実感しましたので、とにかく勉強です。

 


今回出品された方々、審査員の方々、運営に奔走された方々、式に関わられたすべての方へ。
お疲れさまでした。ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

 

 


今回、仕事のため懇親会は欠席させていただきました。

予定が遅れ気味で、今月中の完成を目指してさらに必死で彫らないといけません。
引き続き、休日返上でがんばります……。

 


激闘の証2019.10.19

 

今年3月に行われた、第30回技能グランプリ。
その競技で彫ったハンコが戻ってきました。

 

改めて自分の作品を眺めると、なるほど、表彰台に上がれなかったわけだと実感しました。
線質が全体にぼたついている。
シャープさ、勢いが足りない。
文字の形そのものにも、一考の余地があると思いました。

 


思えば、競技当日。

夜行バスで当日朝に到着したので寝不足。
それによりやや体調不良。
止まない耳鳴り。
虫歯。

決してベストコンディションとは言えない状態でした。

 

そんな有様でしたが、敢闘賞をいただけたことは思わぬ幸運でした。

 

ともに激闘を乗り切った戦友ともいうべきハンコを大事にしまいつつ、もっと上手くなろうと改めて思うのでした。

 

 


来月3日には、表彰式に参加するため毎年恒例の大阪出張です。

去年に続いてまた金賞をいただけたので、足取りは軽いですが……。


現在、別件で大きな仕事に取り掛かっている最中ですので、式が終わればすぐ帰ります。

自分との闘いは、まだまだ続く。

 

 


イベント「印章展~はんこの美」に参加させていただきました。2019.09.19

 


公益社団法人 全日本印章業協会 主催の「印章展~はんこの美

浅草でのイベントに手伝いとして参加いたしました。


詳細↓

 

はんこの美 公式URL
http://hankonobi.livedoor.blog

 

 

 


こちらは開場前の写真。
関東近辺のハンコ仲間が集まりました。

 


ハンコの歴史、ハンコ彫刻に使う道具や印材の紹介、過去の優秀作品の展示。
無料の石印彫刻体験や、スタンプラリーなどの参加企画。

 

そして職人による実演彫刻。

 

写真のエリアでは「富士山」の文字を実際に字入れして仕上げるまでを。

 


そして自分は、

 

 

 


なんと入口のすぐ横、いちばん目立つ場所での密刻実演彫刻です。

 

前日は別のお二人が、そしてこの日も自分ともう一人。
計4人でのリレー方式でした。

 


なにせこういう場所なので、たくさんのお客様に見られました。
でも実は、同業者に見られることの方が多かったです。(笑

 

みなさんも同じハンコ屋ですが、他人が彫るのを見る機会なんてなかなかないですし。
手の空いた人がよく覗きに来てました。


普通なら緊張するところなのでしょうが……実は、実演彫刻は別イベントで毎年やっていますので。
もう慣れたものです。
全く気にならないといえばウソになりますが、いつも通り彫ることができたと思います。

 

 

 

 

休憩時間には浅草の町を少し歩いたり。

他の同業者が彫っているのを観察したり。

たくさんの方とお話ししたり。

いろいろ勉強になりました。

 


大きなトラブルもなく、無事にイベントを終えることができました。


自分はほぼ彫っているだけでしたが、楽しく過ごすことができました。

 

準備段階から運営まで、トップをはじめ関わった方々に心から感謝申し上げます。
お越しいただいたお客様、ありがとうございました。

 


そして、こうしてハンコとはなんなのかを発信し続けることの重要性を改めて痛感いたしました。

今後もその使命を負う一人として、精進していこうと思います。

 

 



今回彫った密刻がこちらです。

 

荒彫りが終わったところなので、まだまだ完成ではありません。
これから線を整えていきます。

半ば最初から決まっていたかのように、今後は自分が一人で仕上げることになりました……がんばります。