堀松印房

激闘の証2019.10.19

 

今年3月に行われた、第30回技能グランプリ。
その競技で彫ったハンコが戻ってきました。

 

改めて自分の作品を眺めると、なるほど、表彰台に上がれなかったわけだと実感しました。
線質が全体にぼたついている。
シャープさ、勢いが足りない。
文字の形そのものにも、一考の余地があると思いました。

 


思えば、競技当日。

夜行バスで当日朝に到着したので寝不足。
それによりやや体調不良。
止まない耳鳴り。
虫歯。

決してベストコンディションとは言えない状態でした。

 

そんな有様でしたが、敢闘賞をいただけたことは思わぬ幸運でした。

 

ともに激闘を乗り切った戦友ともいうべきハンコを大事にしまいつつ、もっと上手くなろうと改めて思うのでした。

 

 


来月3日には、表彰式に参加するため毎年恒例の大阪出張です。

去年に続いてまた金賞をいただけたので、足取りは軽いですが……。


現在、別件で大きな仕事に取り掛かっている最中ですので、式が終わればすぐ帰ります。

自分との闘いは、まだまだ続く。

 

 


イベント「印章展~はんこの美」に参加させていただきました。2019.09.19

 


公益社団法人 全日本印章業協会 主催の「印章展~はんこの美

浅草でのイベントに手伝いとして参加いたしました。


詳細↓

 

はんこの美 公式URL
http://hankonobi.livedoor.blog

 

 

 


こちらは開場前の写真。
関東近辺のハンコ仲間が集まりました。

 


ハンコの歴史、ハンコ彫刻に使う道具や印材の紹介、過去の優秀作品の展示。
無料の石印彫刻体験や、スタンプラリーなどの参加企画。

 

そして職人による実演彫刻。

 

写真のエリアでは「富士山」の文字を実際に字入れして仕上げるまでを。

 


そして自分は、

 

 

 


なんと入口のすぐ横、いちばん目立つ場所での密刻実演彫刻です。

 

前日は別のお二人が、そしてこの日も自分ともう一人。
計4人でのリレー方式でした。

 


なにせこういう場所なので、たくさんのお客様に見られました。
でも実は、同業者に見られることの方が多かったです。(笑

 

みなさんも同じハンコ屋ですが、他人が彫るのを見る機会なんてなかなかないですし。
手の空いた人がよく覗きに来てました。


普通なら緊張するところなのでしょうが……実は、実演彫刻は別イベントで毎年やっていますので。
もう慣れたものです。
全く気にならないといえばウソになりますが、いつも通り彫ることができたと思います。

 

 

 

 

休憩時間には浅草の町を少し歩いたり。

他の同業者が彫っているのを観察したり。

たくさんの方とお話ししたり。

いろいろ勉強になりました。

 


大きなトラブルもなく、無事にイベントを終えることができました。


自分はほぼ彫っているだけでしたが、楽しく過ごすことができました。

 

準備段階から運営まで、トップをはじめ関わった方々に心から感謝申し上げます。
お越しいただいたお客様、ありがとうございました。

 


そして、こうしてハンコとはなんなのかを発信し続けることの重要性を改めて痛感いたしました。

今後もその使命を負う一人として、精進していこうと思います。

 

 



今回彫った密刻がこちらです。

 

荒彫りが終わったところなので、まだまだ完成ではありません。
これから線を整えていきます。

半ば最初から決まっていたかのように、今後は自分が一人で仕上げることになりました……がんばります。

 


イベント参加のお知らせ:印章展~はんこの美2019.09.13

 

 

告知が直前になってしまいましたが、来週月曜日にイベントに参加します。


9月15日、16日の二日間、浅草公会堂にて
公益社団法人 全日本印章業協会 主催の「印章展~はんこの美
が開催されます。


石印彫刻体験や、浮世絵スタンプラリー、全国大会の過去上位作品の展示などがあり、

その中で自分は「職人による実演彫刻」の手伝いで参加します。

 


別のイベントで何度か(というか毎年)人前で彫ったことがありますし、今回もがんばってきます。

 

聞いた話によると、今回彫るのは「密刻」だそうです。
密刻とはその名の通り、ものすごく細かいハンコのこと。

以前、何度か紹介してきたイラストハンコも、大まかにいえば密刻です。

 

でも今回彫るものは、その筋では有名な実力者が作成した印稿を使用のこと。
現時点でまだ確認できていませんが、どんな恐ろしい図案になるか今から恐ろしい……。

それを、入口付近の一番目立つところで彫り続けるそうです。

 

なんとか失敗しないよう、さらしもの状態でがんばります(笑

 

 

もしお時間がございましたら、よろしくお願いいたします。

 

 


はんこの美 公式URL
http://hankonobi.livedoor.blog


値段変更のお知らせ2019.09.11

 

みなさんご存知の通り、10月から消費税が10%に上がります。

 

当店も例にもれず商品の値段を上げることになりますが、それと同時に改めて値段設定を見直すことにしました。
全商品を値上げすると同時に、サイトの陳列方法も改良しようと思います。


といいますのも、ある企業のハンコの値段設定が大変なことになっていたからです。

 

その名は、日本郵政。


郵便局でもハンコが作れるのをご存知の方は多いかと思います。
その値段がどれくらいか、ご覧になったことはありますか?

 

 

12mmの柘の銀行印、ケース付き。

11,000円。

 


はっきり言います。
柘の銀行印でここまでの値段をつけているお店はほとんどないです。
しかも機械彫りでこの値段はありえない。
(見本の印影を見れば、これが機械彫りであることは明らかです)

 

完全手彫りで、しかも高名な職人さんが手掛けていたならば、まだ納得できる値段。

 


PCでフォントを並べるだけ、せいぜい1分くらいの作業で、あとは機械任せ。
そこに技術や人の想いなんてみじんもない。

 

そんなものに1万以上も払えますか?

 


どういう意図でこの値段を設定したのか存じませんが、ろくに市場調査もされていないと思われます。

下手したら1000円以下で買えるお店が多いでしょう。

 

対する当店では、お客様との相談の上、印稿を手書きし、それを印材に転写し手で全て彫り上げる。
膨大な手間暇をかけて、6000円代です。

その差。ほぼ二倍。

 

こんなものを見せられたら、ばからしく思えてくるのも当然です。

 

本音を言えばそれ以上に値上げしたいところですが、あまりに非常識な値段なので。

常識の範囲内で、差を縮めさせていただく程度にします。

 


ただでさえ、手彫りハンコの値段は安すぎると思います。
苦労して身に着けた技術を用いた、世界でただ一つのハンコ。

 

その本当の価値を広めたい。

 

業界が生き残るためにも。

 

 

 

いろいろ書いてきましたが、お客様にさらなる負担を強いることは紛れもない事実。

頭を下げるしかございません。

どうかご理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 


全ては、「本物」を求めてくださるお客様のために。

 


全国大会に向けて2019.08.31

 

 

8月9日から東京ビッグサイトで行われた、コミックマーケット。


サークル参加したり一般参加もしたりで、つかの間の休日を楽しみました。

しかしその直後からは仕事に追われ、それらがようやく終わったかと思いきや、今度は大印展に出品する作品作りに追われております。


大印展とは、日本で最も古くからあるハンコの手彫り技術を競う全国大会です。
ここ数年は毎年出品し、前回は二部門で金賞をいただきました。

もちろん今年も上位を狙ってはいますが……はてさて。


もう締め切りまで10日ぐらいしかないので、ラストスパートで追い込みます。