堀松印房

ドキュメント:歳の印2019 その2「台座づくり」2019.12.01

 

印稿が完成し、9センチ角のハンコも届いた。

 

これで作業に取り掛かることができる。

 


しかし、ここで重大な事実が発覚。

 

9センチ角を固定するために、かなり大きな篆刻台をお借りしていたのですが、それすらもハンコが大きすぎて固定できない。

 

この大きさが入る篆刻台を発注するにはかなり時間がかかるし、なにより高額。
またもや自力でなんとかするしかありませんでした。

 

 

まずとりかかったのは、設計図づくり。

既存の篆刻台を測量し、そのまま巨大化させます。

 


この篆刻台というもの。
実は非常によく考えられた構造をしていることに気づきました。
今まで大して考えずに使ってきましたが、先人の知恵が詰まったものであることを実感します。

 

 


PC上で図面も書き、次は東急ハンズで木材を加工してもらいます。

 


続く。

 

 

 

◆ 動画 ◆


【手彫り】歳の印を彫る。02荒彫り①

いよいよ荒彫り開始。まずは枠から

 

YouTube
https://youtu.be/jCudp6g3gb0

 


ニコニコ動画
https://www.nicovideo.jp/watch/sm36029679

 


ドキュメント:歳の印2019 その1「始動」2019.11.30

 

今年の「歳の印」を彫刻してもらえないだろうか。

 


そんな依頼が入ったのは、今年の夏。

 

またとないチャンスだし、単純におもしろそうだからと承諾したものの。
実際に動き出したのはもうすぐ10月になろうかという時期でした。
締め切りは11月いっぱい。二ヵ月しかありません。

 

 

過去に倣ってイラストを彫るのかと思いきや、大幅に変更。
9センチ角に、歴代の年号すべて、506文字を彫るという途方もない計画でした。

 

さらには、まだ印稿ができていない。

 

結局、印稿づくりから自分でやらなければなりませんでした。

 


おおまかなイメージは決まっていたので、ひたすら文字を配置する作業にとりかかります。

 

しかし、そこは506文字。


印稿が完成するまで8日もかかってしまいました。

 

 

 

 

ともかくこれでやっと彫り始められる。

 

この時はそう思っていましたが、実は大きな誤算が待ち構えていたのでした。

 

 

 

続く。

 

 

◆ 動画 ◆


【手彫り】歳の印を彫る。02荒彫り①

 

いよいよ荒彫り開始。まずは枠から

 

YouTube
https://youtu.be/aTfFE4PHDaY


ニコニコ動画
https://www.nicovideo.jp/watch/sm36024592

 


歳の印 2019 製作中2019.11.16

 

 


この二か月あまり、ずっと取り組んでいた仕事の情報が解禁されました。


JS会(全国印章業経営者協会)様よりお話をいただき、今月中の完成を目指して鋭意彫刻中です。

 

 

「歳の印」

今年一年の印象的な出来事をテーマに、手彫り職人によって手掛けられるハンコのこと。

 

去年までは、密刻とよばれるイラストハンコが製作されてきました。
しかし今年は、年号が平成から令和に変わった記念すべき年。
そこで、規格外な企画が立ち上がりました。

 


なんと9センチ角の巨大なハンコに、歴代の年号すべてを彫りこむというもの。

 

文字数にして、500文字以上。

 


前代未聞の難題に挑戦するために選ばれたのが、自分というわけです。

 

大変光栄なことだとは思いますが……正直、彫りあがるのか自信がありませんでした。
実際に彫り始めてみて、その大変さに驚いています。

なるほど、これは誰もやりたがらない(笑

 

肩を痛めたり体調を崩したりもしましたが、現在は終盤にさしかかりつつあります。

今月中になんとか完成させ、来月はじめに発表という流れ。


それまでに、彫刻途中の動画を随時発表していく予定です。

 

公式サイトにも情報がUPしていくらしいので、よろしければそちらもご覧ください。

 


今年の世相を表す『歳の印 2019』 を製作中です
http://jskai.net/604.html

 

歳の印製作委員会 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC7E7MyLYo7MOaTVR8g9Bs5A

 


残り2週間、前人未踏の頂きを駆け上がります。

 


第67回大印展2019.11.04

 

昨日は大印展の表彰式のため大阪へ行ってきました。

 

ちょうど講習会のある日でしたが、やむなく欠席。
9年間の無欠席記録が途絶えてしまったのが残念です。

 

 



さて今回も、栄えある賞をいただきました。

 

 

木口認印・実印の部:銀賞

 

 

 

 


木口角印・印篆の部:金賞 
さらに 全日本印章業協会会長賞

 

 

 

 

ゴム印も出品しましたが、今回から無鑑査になったので審査はありません。

 

角印印篆の部も、今回で無鑑査入りです。

 

次回からは、小篆の部にも挑戦するつもりです。
ライバルが多いので、また激しい戦いになりそうです。

 

 

受賞したとはいえ、あくまで通過点にすぎません。
自分の欠点も改めて実感しましたので、とにかく勉強です。

 


今回出品された方々、審査員の方々、運営に奔走された方々、式に関わられたすべての方へ。
お疲れさまでした。ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

 

 


今回、仕事のため懇親会は欠席させていただきました。

予定が遅れ気味で、今月中の完成を目指してさらに必死で彫らないといけません。
引き続き、休日返上でがんばります……。

 


激闘の証2019.10.19

 

今年3月に行われた、第30回技能グランプリ。
その競技で彫ったハンコが戻ってきました。

 

改めて自分の作品を眺めると、なるほど、表彰台に上がれなかったわけだと実感しました。
線質が全体にぼたついている。
シャープさ、勢いが足りない。
文字の形そのものにも、一考の余地があると思いました。

 


思えば、競技当日。

夜行バスで当日朝に到着したので寝不足。
それによりやや体調不良。
止まない耳鳴り。
虫歯。

決してベストコンディションとは言えない状態でした。

 

そんな有様でしたが、敢闘賞をいただけたことは思わぬ幸運でした。

 

ともに激闘を乗り切った戦友ともいうべきハンコを大事にしまいつつ、もっと上手くなろうと改めて思うのでした。

 

 


来月3日には、表彰式に参加するため毎年恒例の大阪出張です。

去年に続いてまた金賞をいただけたので、足取りは軽いですが……。


現在、別件で大きな仕事に取り掛かっている最中ですので、式が終わればすぐ帰ります。

自分との闘いは、まだまだ続く。