堀松印房

8通りもあるハンコの製造工程

 

ハンコの製造方法としては、大きく分けて「手彫り」と「機械彫り」の二種類がございます。
現在、世に出回っているハンコの多くが機械彫りで大量生産されたもので、職人による手彫りのハンコはかなり少なくなってきています。

もうすこし細かくすると、

・機械を一切使用しない「完全手彫り

・機械で一通り彫ってから手作業で字を整える「手仕上げ

・機械のフォントを使用してボタンを押すだけの「機械彫り

など、機械を使用する度合いで手間と時間、お値段が変わってきます。

​当然ながら、オーダーメイドで手作業で作られたハンコが最も高額で、捺しやすさ、耐久性、セキュリティ性も高いです。


当店では国家資格を持つ「一級技能士」がおりますので、お客様一人一人のために唯一無二のハンコをご提供いたします。

 

 

​【 8通りもあるハンコの製造工程 】


公益社団法人全日本印章業協会が、公正取引委員会に提出した自主基準は、小売店ごとに違っていた製造工程に定義を設けました。​​

統一ルールを作ることで、お客様が抱くまぎらわしさの解消を図るためのものです。

 

 

印章の製造工程の定義
出典:月刊現代印章2018増刊号「ハンコとスタンプの作り方」より

 

 

 

 

​【 メリットとデメリット 】


■手彫りのメリット

​・職人が一本一本丁寧に彫り上げますので、世界でただ一つのハンコになります。偽造は不可能です。

・お客様との打ち合わせを通して、「こんなはずじゃなかった」という事態を避けられます。

・機械のフォント字体ではなく、手書きによる「生きた字」のハンコになります。

・彫る前に下準備をすることにより、朱肉がつきやすく捺しやすくなります。

・手彫りの彫り跡の断面は台形になるので、機械彫りより耐久性があります。

□手彫りのデメリット

・手作業ですので、完成まで時間がかかり、そして高額になります。

・同じハンコを複数本欲しいというご要望にはお応えできない場合がございます。

 

 

■機械彫りのメリット

・納期までが早く、お急ぎの方に向いております。

・同じハンコが何個でもつくれますので、もしハンコを紛失してしまってもすぐ代わりをご用意できます。

□機械彫りのデメリット

・手彫りに比べればどうしても品質が落ちます。捺しづらい、きれいに捺せない、欠けやすいなど。

​・データさえあればいくつでも量産できますので、偽造されやすいのと同意です。大事な家の鍵が全国に存在するようなものです。​

・線の交わる箇所を彫るのが苦手なので、全体的にぼてっとした印面になります。

・データ上では円でも、印材には必ずゆがみがあります。そのまま彫りますので、枠の太さが一定にならない場合が多いです。

 

 

参考→

印影で分かる! 手彫りと機械彫りの違い4つ

完全手彫りハンコができるまで

手彫りハンコの特徴

ハンコの彫刻機の歴史

機械彫り、手仕上げ、完全手彫りはどう違う?